自由だねぇ

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

自由だねぇ


最初に座っていた場所に戻ると、隣に座っていた日本人女性が私たちの会話を聞いていたらしく、「サンフランシスコから来たの?」と興味深げに話しかけてくれた。彼女はとてもストレートな物の言い方をする、多分に群れないタイプの人間なのだと思う。日本社会にある独特の馬鹿丁寧な距離感を感じさせないそれは、私にとってはありがたかった。仲良く話しながら、ブエノスアイレスのミロンガにでかけたときのラッキーさを思い出していた。

あまりにも狭いダンスフロアは5組も踊ってしまえばいっぱいいっぱいという感じだけれど、踊っているカップルが皆かなりの上級なのに驚いた。隣の女性が「そうね、ここは上手い人が集まっていると思う」と同意する減肥公司

先ほどの黒髪の白人Rに誘われてまたダンスホールで踊ると、今度は彼が私を彼の座っていた席に連れて行ってくれた。そこには日本人女性二人と日本人男性が座っていたボックス席で、みな英語をしゃべる『帰国子女系』だった。それで日本人同士でありながら、私たちは英語を交えながら会話をした。

黒髪の白人が半ば強制的に日本人青年に私と踊るように促し、それで相手をしてもらえたけれど彼はとても上手かった。なんでも世界中いろんな国のミロンガで踊った経験があるらしい。

「あぁ、カリフォルニアの風を感じるなぁ。自由だねぇ水族

そう言って笑っていたけれど、要は日本人の型がきまったスキルフルなものに比べて、ちゃらちゃら適当にやってる私のダンスを『遊びが入るのが面白い』と表現してくれたにすぎない。まぁ、『楽しく踊れてなんぼ』だと思っているからあまり気にしない私だけれど。
PR